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快適な暮らしと省エネの両立を

断熱性(UA値)0.46以下、気密性(C値)0.4以下
第一種熱交換換気システム、ゼロエネルギー住宅 ZEH(ゼッチ)

【気密性能(C値)】

冬の寒い日に、ダウンジャケットを着て出かけたとしましょう。ダウンの下はたいてい薄着の場合が多いので、たとえ高品質な羽毛でもジッパーを開けたままだと冷たい風を通してしまい、防寒も半減…。この時、羽毛が断熱の役目を、ジッパーが気密の役目を担っています。どんなに断熱性能の高い住まいでも、隙間がたくさん空いていれば熱は逃げるし外気も入ってきます。両者がそろうことで本来の省エネ効果を発揮できるというわけですね。

気密性が高いってどういうこと?

家づくりにおいて、「高気密・高断熱」という言葉を耳にしたことがあると思います。ここでいう高気密はダウンジャケットのジッパーを閉めた状態を指し、その気密性能を数値で表したものがC値。建物全体にある隙間の合計面積を延床面積で割ったもので、数値が低いほど隙間が少ない=高気密になります。現在は国の基準として定められていませんが、平成14年までの次世代省エネルギー基準では寒冷地で2.0、その他の地域で5.0と定められていました。

旺建では、C値0.4以下を
担保しています。

この0.4という数値、いったいどれくらいの隙間なのでしょうか。一般的な120㎡(延床面積約36坪)の建物で計算してみると、120㎡×C値0.4=48㎠。たったの名刺サイズでした。ちなみに、基準値5.0がおよそA4の用紙サイズ、高気密・高断熱で人気の某ハウスメーカーではC値0.59です。つまり、旺建の建てた家は隙間が少なく気密性が高いと言えます。

C値で職人の腕が試される!?

C値を算出するためには、実際に建築した建物内で専門の気密測定器を用います。図面上ではなく実測して明確にするということは、職人の施工精度が試されるということ。技術力がなければ隙間なく建てられませんし、0.4という優秀な数値にはなりません。

【断熱性能(UA値)】

冬は外の寒さを遮り、部屋の中は暖かい空気が循環。夏は外の暑さを遮り、部屋の中では常に涼しく過ごせること。簡単にいえば、これが断熱の効果です。いわゆる高断熱を施した住まいは、冷暖房に頼りすぎることなく一年中快適な室温を保ちやすくなり、光熱費もぐんと抑えることができます。それなら当然、断熱の優れた家がいいですよね。その性能を示す目安の一つがUA値(ユーエーチ)。建物の基礎や床、外壁、屋根(天井)などから屋内の熱がどれくらい逃げやすいのかを表したもので、この熱量損失を建物の外側を覆う構造体の面積で割った数値がUA値です。つまり、数値が低いほど熱量損失が少ないことになり、優れていることになります。

省エネで快適、
費用対効果もバッチリ

UA値は、省エネ基準の目安となる数値が定められています。暖かい地方であれば高めの数値でも十分ですが、北海道や東北など、寒い地方では熱量が逃げにくい=より低い数値が求められます。比較的温暖な気候である香川エリアの基準値0.87に対し、旺建の建てる住まいはUA値0.46。これはなんと北海道の省エネ基準で、いかに優れているかを示す等級では最高レベルの断熱等級4。次世代省エネ基準ともいわれるレベルであり、近年重要視されている高断熱住宅の新基準「HEAT20」でも最適とされるG2グレードを誇ります。

ヒートショック予防で
家族の命を守る

「ヒートショック」とは、屋内での急激な温度変化によって血圧が一気に上昇・下降し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす怖い現象。例えば、夜中に温かい布団から冷えたトイレへ、寒さで冷えた体をお風呂で温めるといった日常の行為が、実は命の危険にさらされているのです。東京都健康長寿医療センターの調査によると、ヒートショックで亡くなる人は推定で年間約17,000人。これは交通事故による死者数のおよそ4倍以上であり、発生件数は香川県が全国ワースト1位となっています。

なぜ寒い北国ではなく、住みやすいとされる香川でヒートショックが多発するのか。理由は、北海道や東北はUA値の基準が厳しい=高断熱化が進んでいるから。過ごしやすい環境がアダになり、温度差への対策を怠っていることが一因ではないでしょうか。言い換えれば、断熱性能を高めればヒートショックを予防し、家族の命を守ることができるということ。旺建が北海道基準のUA値にこだわる理由は、ここにもあります。

UA値0.46が実際にどれくらい快適なのかというと…。

省エネに関する調査研究を行う建築省エネ機構によると、冬場の夜間の室温が、暖房器具を使用しなくてもおおむね13度を下回らないとされています。一年のうち最も過ごしやすい春と秋ごろの気候ですね。一方、香川エリアの基準値では、おおむね8度。つまり、一般的な家と旺建が建てた高断熱の家では、室内の体感温度がおよそ5度も違ってくることに。冬の寒い日、温暖な香川県といえども夜は特に冷え込みますが、おうちの中では朝まで暖かく過ごせそうです。また、36坪の家でUA値を基準値から0.46にした場合、エアコン代が年間16,000円もお安く!家計の味方になってくれます。ちなみに、UA値0.46を超える性能を求めた場合、旺建では費用対効果が悪くなると判断。コスパもきちんと考慮した上での数値です。

【第一種熱交換換気システム】

住宅には、建築基準法によって24時間換気システムの設置が義務づけられています。ファンなどの機械を使って室内の空気を2時間に1回入れ替える仕組みで、シックハウス症候群や結露・カビの発生を防ぐ目的があります。この換気システムには、第一種換気・第二種換気・第三種換気の3タイプがあります。

大切なのは、建物の気密性に応じた換気システムを備えること。一般の住宅には第一種と第三種が用いられますが、旺建の建てる高気密・高断熱の家は、空気の循環を管理する上で最も安定している第一種換気がベストです。

汚れた空気は部屋の中に入れません!

給気と排気でしっかり換気できるのはうれしいけれど、ホコリや花粉、ニオイも気になる…。そんな心配も、高性能フィルターがすべて解決!どれだけ高性能かというと、2.0μm(マイクロメートル)以上の粉塵を95%以上除去。ヒノキやスギの花粉が30〜40μm、黄砂が約4μm、PM2.5が2.5μm以下の粒子なので、大気中の汚れた物質をほとんどブロックしてくれます。特にPM2.5をはじめとする大気汚染物質や化学物質は、人体への蓄積量が多くなるほどCOPD(肺の病気)の発症リスクを高めてしまいます。

厚生労働省の統計によると、2019年のCOPDによる死亡者数は17,836人。患者数は潜在を含めると530万人ともいわれており、他人事ではありません。旺建が推奨する最新の換気システム×高性能フィルターのWパワーで、光熱費を抑えてクリーンで健康的なおうちを保ちましょう。

「せっかくの快適な室温が換気のせいで寒くなったり暑くなったりしないの?」

外の空気を室温に近づけて給気する熱交換換気装置を取り入れることで、室温を保ったまま換気ができます。つまり、冬は温められた空気が入り、夏は冷やされた空気が入るとっても優秀なシステム。一般的な住宅の換気による熱損失は約30%といわれていますが、これなら約3%にまで抑えることができます。さらに優秀な全熱交換の採用で、温度だけでなく湿度も維持した快適空間に。バツグンの省エネ効果はもちろん、結露対策にも有効です。

【ゼロエネルギー住宅(ZEH)】

ZEH(ゼッチ)とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略。住宅の専門誌や展示場などで耳にしたこともあるのではないでしょうか。太陽光パネルを活用してエネルギーを創出し、家庭で使用するエネルギーの消費量をプラスマイナスゼロにするというシンプルな発想です。

【消費エネルギー】-【創出エネルギー(太陽光)】=0 ただし、「太陽光パネルを取り付けさえすれば、エネルギー収支がゼロになってお得になるの?」という単純な話ではありません。設備費用は年々割安になっているものの、現在でもそれなりにお金がかかります。また、断熱性や気密性が不十分な住宅の場合、残念ながらイメージしていたような“お得感”が得られないケースもあります。では、どうすれば省エネ基準を上回る優れた住まいが手に入るのでしょうか。

パッシブ設計の設計テクニック

▼高気密・高断熱で屋内の熱を外に逃がさない

▼第一種熱交換換気システムで光熱費を少なく

▼パッシブ設計でエアコンに頼りすぎない

家族が安心して暮らせる未来の環境を守る

これらをクリアし消費エネルギーを大幅に抑えた上で、太陽光などの再生エネルギーを導入すると、年間の一次消費エネルギーを収支ゼロにできます。旺建の長期優良住宅は、これらを備えた二世代住宅。ZEHの推進・普及は、CO2削減目標に基づいた国全体の取り組みです。子どもたちに受け継げる二世代住宅を掲げる旺建も、家族が安心して暮らせる未来の環境を守りたいのです。

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